香る雲に善を積む
2019年7月某日
2日目:四万温泉
今日は朝方の激しい雨も止み太陽が時々顔を出すほどお天気も回復して来ました。
宿で朝食と朝風呂をゆっくり楽しんでから有名な石段街に向かいました。
365段の階段の両側には飲食店やお土産物屋さんが建ち並び
最上段の上には伊香保神社が在ります。
この日は梅雨真っ只中と言うこともあるのか全体的に観光客は少なく…
ただ此処でも中国人観光客らしき人達だけが目立っていました。
お昼を済ませたら次の目的地は
“伊香保温泉”から約30kmほど北西に向かったところにある“四万温泉”です。
温泉街の入口は見たところ寂れた感じなのですが、
その中で異彩を放つ建物が在ります・・・それが今日泊まる宿『積善館』です。
この温泉旅館が“千と千尋の神隠し”のモデルになった宿だと
テレビで見るまで知らなかったのですが・・・
そもそも此処が長い歴史と伝統のある知る人ぞ知る老舗旅館であったことから
今回、30軒ほどある四万温泉の宿の中から此処を選んでみました。
ここ『積善館』は本館、山荘、佳松亭の3つの建物に分かれていて、
今日は山荘の方に泊まります。
そこは森の中に建てられたまさしく『山荘』で
部屋からは樹々の緑しか見ることが出来ない本当に贅沢な空間です。
昨日泊まった『香雲館』も“おもてなし”がこもった素敵な旅館でしたが、
此処は建物も部屋もそれとはまた違う世界なのです。
そう、私のボキャブラリーでは説明出来ないまさに異次元空間…
出来れば1度泊まってその異空間の数々を確かめてください。
積善館一考
◇ 10畳の和室を囲む長い広縁…ボーリング出来そう。
◇ 広縁の先の一段上がった処に在る書院…スマホは似合わない。
◇ 山荘と本館を繋ぐ“浪漫のトンネル”…夜一人で通るのは怖い。
◇ 夜の帳に浮かび上がる本館…まさに神隠しに合いそう。